播州織とは?

播州織は兵庫県の中央部、播州地区を中心に地場産業として生産されています。
地名から名付けられた播州織は、中国山地に囲まれ、加古川・杉原川・野間川から
流れる超軟水を活用した先染め織物。文字通り、先に糸を染め、染めあがった糸で
生地を織り上げます。糸染め・織り・加工と分業化されており、さまざまな工程を職人の手により、
繋げて完成される織物。色を自由に組み合わせ、多彩な柄や織表現で、
光沢のある色彩と自然な風合いがかもし出される布となります。

播州織の歴史

1792(江戸時代・寛政4年) 
 西脇生まれの大工、飛田安兵衛が京都西陣織から織物技術を導入したとされる。

1826(江戸時代・文政4年)
 地名の播州から”播州織”と謳われる。

江戸時代末期
 工場性手工業の段階に達し、産地が形成される。

1866(明治元年)
 播州地区の織業家が70戸に達する。当時の染色は藍等の植物染料。

1877(明治10年)
 合成化学染料が輸入され、色彩が多様化し、近代化へ。